オーダーメイド ウイングトップ

今回はお客様の持ち込み指定デザインでの制作です。

まずはデザインをお客様と打ち合わせ。

各パーツのイメージやフォルム、使用する素材を打ち合わせてデッサンします。

今回のデザインはターコイズを卵に見立てて、殻を破りイーグルが生まれてくる瞬間を形にしたデザイン。

オーダーメイドジュエリーので山打ち合わせ

イメージの共有と、パーツなど造形の打ち合わせが決まったのでウィングから製作開始。

2枚の地金を重ねて、翼に高さの段差を作りながら製作していきます。

部分、部分に角度に合わせた線を彫り込んでいきます。

これはデッサンでも表現したようにフォルムが平面でありません。

正面の細工が終わったら、後ろから打ち出して膨らみをつけます。

その時に、彫り込んだ線によって最も美しく翼のフォルムが表現できることが重要です。

翼にはアクセントに差し色で18kを加えています。


次に卵を模したターコイズ。

ベゼルはターコイズに雰囲気を合わせてタガネによるスタンプを打ち込んだ、翼とは対照的な柄でアクセントに。

卵を掴むデザインで3本を18Kで。


実物大のデッサンでサイズ感を合わせながら進めていきます。

翼は裏から打ち出してつけた角度で羽の線が生きていきます。

流れるフォルムと窪みでの 流れの変化。イメージ通りに進めていきます。


小さい翼と、カンの間を通すΩ型のトップ部分を製作。

Ω型のパーツはナジャを表します。

 

ナジャは女性の子宮を意味するデザイン。

生命を宿す神聖な象徴です。卵に隣接するようにパーツとして製作、ろう付けします。


最後のカン部分を製作。

シルバーとの差し色にするために、上から金を貼って色の対比をつけてます。

カン部分のフォルムのこだわりと大きく削ることからシルバーで一度形成し、その上から全く同じフォルムに形成した金を

貼り合わせています。

金と銀のろう付けは熱伝導率も違うため、地金の状態ではなく、ハンドメイドで加工したモノ同士のろう付けは角度や温度などですぐにズレたり溶けたりするので油断できない仕事です。


完成〜ε-(´∀`; )

お客様には感動していただけました〜♫

下書きのデザインが実際にジュエリーになるというのは、頭の中イメージが形になるということですからね〜

タカえもん的な扱いをしていきたいですね( ´ ▽ ` )ノ